その昔、あるところに弓を習った者がいた。

師から弓を習い、師を超え、もはや敵がいなくなり、その者は弓の達人が住むと言われる山に登った。頂上付近で老いた弓の達人に出会い、衝撃を受けた。達人は弓など持たず、鳥を射抜いて見せた。名人芸だった。 このブログはその名人芸と深く関係していません。

2017-01-01から1年間の記事一覧

TVドラマ「それでも、生きてゆく」

2011年7月7日放送。全11話。 いったい何が描かれていたのか。かんがえてみる。 殺人罪を犯した加害者の家族。家族を殺された被害者の家族。 犯罪者を生んだ家族。その犯罪者に家族を奪われた家族。残された2つの家族。 事件から15年。2つの家族がふたたび接…

小説「死の棘」

1977年に発行。(短編として、一部1960年に発行)約600ページ。トシオとミホの物語。トシオから見た、ミホとの物語。 10年。認めてもらいたい人に認めてもらえず、求めてほしい形とは違うかたちで求められ、感じれるのは愛する人からの拒絶のみで、日々打ち砕…

映画「無法松の一生」

1958年に上映。1時間と43分。いったい何が描かれていたのか。かんがえてみる。 1つ1つのシーン、起こる出来事によって、無法松がどんな人間なのかが見えてくる。一生という時間の流れを通じて、無法松の性格が見えてくる。そしてその性格がゆえに呼び込んだ…